突然、吹き抜け部分の照明がぐっと落ちた。
腹にひびくベースのリズムに合わせて天井から大スクリーン(小と中もある)が降りて
きた。
モノクロの画面に、贅肉を削ぎ落としたショットが続く。
押さえたカメラの眼が偉大なるスポーツマンの背中をとらえた。
そして最後にお馴染みの変形 V マークと「
Just Do It」 の
文字とともに、スクリーンが上がり、照明が元の明るさに・・・・・・・・・・。
劇場かと思わせるような演出である。恐れ入りました。
さすがニューヨークのナイキタウンである。
とにかく人を楽しませせる精神が、ここ「アメリカ」にはある。
その最たる都市が、ここ「ニューヨーク」だろう。
この都市の至るところで、様々なパホーマンスが繰り広げられている。
セントラル・パークのベンチで「TAKE・FIVE」を吹いていた黒人も渋かったが、
なかでも、バッテリー・パークでお面をかぶった黒ずくめの舞踏集団が印象に残った。
パントマイムや体操を取り入れながら現代のメカニック社会を一人一人が部品となり、
機械となり見事に表現している。
ファンキーな音の流れの中で、黒い衣装と白い面が刻々と表情を変えてゆく。
あーあ、とにかく、これ以上は説明できません。
もし、ニューヨークに行くことがあったら見て下さい。一見の価値有りですぞ。

夜だというのに、すごい人だかりである。
ホテルに帰る通りは完全にふさがれている。
どうやら、もうすぐディズニーのパレードが通るらしい。
そうかアメリカは今日から夏休みなのだ。粋な国である。
パレードの通りには臨時の柵が置かれている。
黒人も白人も中国人もメキシカンも、みんなワイワイいいながら柵の外側でパレードを
待っている。
これが日本だと押し合いへし合いになるはずなのだが、そんな様子はない。これは
国民性の違いか、はたまた、のんびりしているのか、それともパレードに慣れている
せいか、と思ったが、それならお祭り好きの日本人だって負けてないはずである。
まわりの顔を見て、はっと気が付いた。
のんびりしてるのではなく、みんな、待つ間も自分たちの時間を楽しんでいるのだ。
ひとの事など、
どうでもいいのだ。
もしかして、ひとのことなど気にしない分だけマナーが良いのかも知れない。
ぼくはアメリカ映画の見過ぎで、この国を勘違いしてきた気がする。どうもこの国は
日本より大人で
礼儀正しい国のようだ。(まあ、どこの国でもいる一部例外は別として)
ほーら、またかっこいいポリスの手の中の子供が、柵の内側
の特等席に向かって飛行中だ。
( END)
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